マムガイドとは?韓国発のベビー用品成分評価プラットフォームの仕組み・等級・認証をやさしく解説

マムガイドとは?韓国発のベビー用品成分評価プラットフォームの仕組み・等級・認証をやさしく解説

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マムガイドとは、韓国の株式会社インフォグリーン(주식회사 인포그린)が運営する、乳幼児・妊婦向けの製品成分を分析して等級付けする評価プラットフォームです。アプリとWebサイトを通じて、ベビー化粧品・幼児食・洗剤・歯磨き粉など3万7千点以上の商品の成分情報と等級を公開しています。

日本ではまだ馴染みが薄い名前ですが、韓国コスメや韓国発のベビー用品のパッケージで「マムガイドA等級」「クリーンベビーマーク」というシールを目にする機会が増えてきました。マムガイドの仕組み、等級の意味、類似サービスとの違い、シールの見方までを一次情報をもとに整理します。

マムガイドとは——韓国生まれの乳幼児・妊婦向け成分評価サービス

マムガイド公式(株式会社インフォグリーン) — 韓国発の乳幼児・妊婦向け成分評価プラットフォーム

マムガイドは、日本でいう「エコマーク」や「有機JAS」のような第三者評価制度に近い性格を持ちますが、対象を乳幼児と妊婦が触れる可能性のある製品に絞り込んでいる点が特徴です。

運営会社は韓国の株式会社インフォグリーン

マムガイドのアプリ「맘가이드 - 유아용품 성분 분석, 등급, 랭킹」は、韓国の株式会社インフォグリーンが開発・運営しています。Google PlayとApp Storeの両方で配信されており、製造企業からの広告料で等級が変わる構造ではなく、第三者として独立した成分評価を提供する姿勢が事業の根幹に置かれています。

評価対象は3万7千点以上、カテゴリは「赤ちゃん・妊婦に触れるもの」全般

マムガイドが分析している製品は3万7千点以上。カテゴリはベビー化粧品にとどまらず、幼児用のお菓子、子ども向け栄養剤・健康食品、妊婦向けスキンケア、洗濯洗剤、柔軟剤、シャンプー、歯磨き粉、さらにはペット用品まで広く含まれます。「赤ちゃんや妊婦さんが家庭で触れる可能性のあるもの」が広範に対象です。

韓国の家庭では「買う前にマムガイドで調べる」が習慣化

韓国では、ベビー用品や妊婦向けスキンケアを買う前にマムガイドで商品名や成分を確認するのが、若い世代の家庭で広く根付いています。3万7千点という登録数は、消費者からの問い合わせと製造企業からの登録申請の両輪で増え続けてきた結果です。

マムガイドの仕組み——何を、どんな基準で評価しているか

マムガイドが参照する10以上の機関(MFDS・ME・EPA・ECCC・EU・IFRA・IARC・ECHA・WHO・EFSA)

マムガイドの評価は、「乳幼児・妊婦の肌や体に注意が必要とされる成分」を独自のリストで定義し、それが製品に含まれているかどうかを成分表ベースで自動判定する仕組みです。

参照しているのは国内外10以上の機関の評価

マムガイドが「注意成分」と定めているリストは、ひとつの国の規制だけに依拠していません。韓国の食品医薬品安全処・環境部にとどまらず、米国EPA(環境保護庁)、カナダ環境省、欧州連合(EU)、国際香料協会(IFRA)、国際がん研究機関(IARC)など、10以上の国内外機関の評価を横断的に統合しています。

つまり、ある成分について「EUで使用制限がある」「IARCが発がん性を分類している」など、どこかひとつでも警告があれば「注意成分」に組み入れる、保守的な設計です。

評価の起点は「公開された全成分表」

評価のベースになるのは、各製品が販売時に公開している全成分表。マムガイドのデータベースに登録された注意成分基準に照らして、含まれているか・どのくらいの数か、を整理して等級を導出します。

「肌バリアが未熟な相手」を前提にした基準設計

日本の薬機法や韓国の化粧品規制が「成人の使用」を標準ラインに置くのに対し、マムガイドは肌バリアが未熟な赤ちゃん、胎児への影響が懸念される妊婦、敏感肌の人を想定したラインで成分を見ます。一般用には問題ないとされる成分でも、これらの対象に対しては保守的に分類するのが特徴です。

マムガイドの等級——A・B・C・Dの意味と違い

マムガイドアプリの等級表示 — 各製品にA・B・C・Dのバッジが付与される

マムガイドの製品評価は、A・B・C・Dの4段階で示されます。シンプルな記号ですが、それぞれの線引きは独自の注意成分リストに基づいています。

A等級:注意成分が含まれない

A等級は、マムガイドが独自に定めた「乳幼児・妊婦の注意成分」が一切含まれていない製品に付与されます。家庭で安心して使える成分構成、というのがA等級の意味するところです。

B等級:注意成分が一定範囲内に収まっている

B等級は、A等級ほどではないものの注意成分の含有度が一定範囲内に収まっているレベルです。マムガイドの仕組み上、後述するクリーンマーク認証はB等級以上の製品が対象になり得るとされており、注意成分がある場合には製造販売側からの追加資料による確認を経ることになります。

C等級・D等級:注意成分が多い/成分の観点で推奨できない

CやDになるにつれて注意成分の含有度や種類が増えます。D等級は「成分の観点から推奨できない」という判定で、マムガイドのアプリ上では避けるべき選択肢として明確に示されます。

マムガイドの「クリーンマーク」とは——A等級との関係

マムガイド クリーンベビーマーク(成分・法令適合・広告透明性の3軸を書類審査した製品に付与)

マムガイドには、A〜Dの等級とは別軸で「クリーンマーク」という認証があります。混同されやすい二つの仕組みですが、評価の深さもプロセスも違います。

A等級は成分表ベースの自動評価

A等級は、製品の全成分表をマムガイドのデータベースと自動照合する仕組み。手間はかからない反面、成分表の正しさそのものや、製品の法的基準適合・広告表示の真偽までは検証しません。

クリーンマークは試験成績書・原料証明・広告審査までを含む

クリーンマークは、製造販売企業が試験成績書や原料の証明資料を提出し、マムガイドの担当者が直接書類を審査するプロセスを経て発行されます。チェックされるのは①成分の安全性、②法的基準の遵守、③広告表示の透明性、の3軸。発行までに2か月以上かかることもあり、基準を満たせず却下された製品も30件を超えると公表されています。

2023年2月の名称変更:「マムガイド認証」→「クリーンマーク」

クリーンマークは、もともと「マムガイド認証」という名前でした。2023年2月13日に「マムガイド・クリーンマーク」へ正式名称が変更されています。等級(A〜D)と認証が消費者の中で混ざってしまう問題を解消するためで、等級は自動評価、認証は書類審査込み、という役割の違いを明確にする呼称変更です。

マムガイドの背景——韓国の「成分監視文化」が生んだサービス

マムガイドのようなサービスが3万製品の登録規模にまで育った背景には、韓国独特の消費文化があります。

化粧品先進国としての裏側にある「成分への目」

韓国は化粧品・スキンケアの開発力で世界をリードしますが、その一方で「成分表を読む消費者」を育てる文化が同時並行で発達してきました。商品の中身を成分レベルで吟味する習慣が、メーカー側にも消費者教育としてのレビューサービスへの需要を生みました。

ベビー・妊婦向け特化サービスとしての差別化

韓国には化粧品全般を扱う成分検索・レビューアプリ「화해(ファヘ)」が広く普及していますが、マムガイドは対象を肌バリアが未熟な乳幼児や、胎児への影響を考えたい妊婦に絞り、注意成分の基準を保守的に設計しているのが特徴です。

韓国国内法の基準を上回る独自設計

マムガイド公式の説明にもあるとおり、マムガイドの基準は「国内法的基準よりも厳格な成分基準」を採用しています。法律上は使用可能でも、マムガイド独自の判断で「乳幼児・妊婦には注意」と分類する成分があるということです。

マムガイドと類似サービス・認証との違い

マムガイドと類似サービス・認証の住み分け(マムガイド/ファヘ/エコマーク/有機JAS)

「マムガイドとは何か」を立体的に理解するために、よく比較される類似サービス・認証との位置関係を整理します。

화해(ファヘ)との違い:対象と保守度

韓国の「화해(ファヘ)」は、化粧品・美容製品全般を扱う成分検索・レビューアプリで、肌タイプ・年齢・肌悩み別のレビューも提供しています。化粧品全般を広く対象にしている点が、マムガイドとの大きな違いです。マムガイドは対象を「乳幼児・妊婦」に絞り込み、注意成分の判定基準を保守的に設計したサービスとして、화해とは別の用途で住み分けています。

日本のエコマーク・有機JASとの違い:審査の深さの軸が違う

日本のエコマークは製品ライフサイクル全体での環境負荷の少なさを評価する仕組み、有機JASは農産物・加工食品・畜産物・飼料・藻類など有機食品等の生産・表示を認証する仕組みで、対象も評価軸もマムガイドとは異なります。マムガイドは「乳幼児・妊婦の体への成分影響」という独自軸を持ち、評価の専門領域がはっきり分かれています。

韓国のKCマークとの違い:強制/任意の違い

韓国国内で子ども用製品を流通させるときに求められるのが「KCマーク」(Korea Certification)です。子ども用製品では、品目に応じて流通前に安全認証・安全確認・供給者適合性確認のいずれかが求められ、流通の入口になる仕組みになっています。マムガイドはこれを通過した製品の中から、さらに任意の評価軸で「乳幼児・妊婦に対する成分の安心度」を上乗せして見る、第三者のサービスという位置づけになります。

マムガイドの評価を商品選びに活かすには

ここまでの仕組みを踏まえて、マムガイドのシールがついた商品をどう見ればいいか、実用的な視点を整理します。

A等級と「A等級+クリーンマーク」の組み合わせをチェック

商品パッケージや公式サイトに「マムガイドA等級」とだけある場合、それは成分表ベースの自動評価が通っている状態。これに加えて「クリーンベビーマーク」「クリーンマーク」のロゴがあれば、書類審査までクリアした製品ということになります。妊娠中の保湿や新生児期から使うアイテムを選ぶときは、両方の表示があるかを習慣的にチェックすると、選び方の解像度が上がります。

成分表・第三者試験・製造国情報と併読する

マムガイドのシールは日本のママには馴染みが薄いため、ロゴだけがポンと置かれていても伝わりにくい面があります。マムガイドの等級・認証に加えて、成分表の冒頭にある主成分、ダーマテストなどの第三者試験の有無、製造国情報を併せて確認するのがおすすめです。

具体例:CHA&MOMフィトセリンシリーズはA等級+クリーンベビーマーク両方を保有

CHA&MOM フィトセリン モイスチャーローション(マムガイドA等級+クリーンベビーマーク取得)

CHA&MOMのフィトセリンシリーズは、マムガイドA等級と、クリーンベビーマーク認証を両方取得しています。成分表ベースの評価と、書類審査込みの認証——マムガイドが用意している二段の物差しを両方クリアしている、というのがCHA&MOMの位置づけです。60年以上にわたって40万人以上の母子に関わってきたCHA病院のBIO研究部門が開発し、6段階精製水とフィトセリン®をベースに設計された処方が、新生児から家族で共有できる土台になっています。

CHA&MOM フィトセリンシリーズを見る →

まとめ:マムガイドという「物差し」が増えると、選び方は変わる

マムガイドとは、韓国の株式会社インフォグリーンが運営する、乳幼児・妊婦向け製品の成分評価プラットフォームです。A〜Dの等級(公開された全成分に基づく評価)と、クリーンマーク(書類審査込みの認証)の二段構造で、3万7千点以上の製品を分析しています。

日本のエコマークや有機JASとは違う「乳幼児・妊婦の体に対する成分影響」という独自軸で、国内外10以上の機関の評価を統合しているのが特徴。日本の薬機法ではカバーされない保守的な視点を、もうひとつの物差しとしてベビー用品選びに加えると、肌が未熟な相手に何を使うかの判断材料が増えます。

マムガイドのシールを商品で見かけたら、「韓国の何か」ではなく「韓国の独立第三者がベビー・妊婦目線で成分を見たうえでOKを出した印」と読み替えてください。CHA&MOMのフィトセリンシリーズのようにA等級とクリーンベビーマークの両方を保有している製品は、その二段の物差しを両方通過していることになります。

参考にしたソース
・マムガイド公式「깐깐한 맘가이드 기준(厳しいマムガイド基準)」https://momguide.co.kr/momStandard/
・マムガイド公式マガジン「A등급 정확히 알기! 클린 제품과의 차이점(A等級を正確に知る!クリーン製品との違い)」https://momguide.co.kr/magazines/1922/
・マムガイド公式マガジン「'맘가이드 인증'이 아니에요! 이제는 '클린마크'(マムガイド認証ではありません!これからはクリーンマーク)」https://momguide.co.kr/magazines/1786/
・Google Play「맘가이드 - 유아용품 성분 분석, 등급, 랭킹」運営会社情報(株式会社インフォグリーン)

この記事の監修

CHA病院グループ

CHA病院グループ

CHA病院グループは、韓国発の医療・バイオ複合体。CHA大学附属の病院網を中心に、産婦人科・生殖医療に強みを持ち、妊活から妊娠・出産、産後の母乳・メンタルケアまで一貫支援します。研究・教育機関と連携しつつ、旗艦のCHA Bundang Medical Centerなど国内に病院網を持ち、米国ではロサンゼルスのCHA Hollywood Presbyterian Medical Centerを運営。国際的不妊治療ネットワークも展開しています。

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