ベビーローションは何歳から塗っていい?新生児から始められる理由と早めに始める根拠

ベビーローションは何歳から塗っていい?新生児から始められる理由と早めに始める根拠

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赤ちゃんの肌は、生まれた瞬間から大人のおよそ半分の薄さでスタートします。「ベビーローションは何歳から塗ればいいのか」という迷いの本質は、「何歳から塗るべきか」という月齢の数字ではなく、「自分の子どもの肌は今、保湿を必要としているのか」のはずです。月齢で区切る前に、赤ちゃんの肌が辿る変化と、保湿開始時期に関して実際に分かっていることを整理してみます。

「ベビーローションは何歳から」の本当の答え

「いつから?」 答えは月齢ではなく、肌にある — CHA&MOM フィトセリン モイスチャーローションとインテンスクリーム

ベビーローションは何歳から塗ってよいのか、という問いには、二つの異なる答え方があります。一つは「いつから塗っても安全か」という安全性の問い。もう一つは「いつから塗る必要が出てくるか」という必要性の問い。この二つは混同されやすいのですが、答えはそれぞれ別物として考えると整理しやすくなります。

月齢の数字ではなく「肌バリア機能の未熟さ」が起点

赤ちゃんの肌は生まれた瞬間から大人のおよそ半分の薄さです。乳児の皮膚バリアと水分保持機能が成人と異なり、生後1年程度かけて発達していくことは複数の皮膚科学研究で報告されています(Nikolovski et al. 2008、Stamatas et al. 2011)。だからこそ「特定の月齢から急に必要になる」ものではなく、生まれた直後から肌の発達に合わせて寄り添うもの、という理解が出発点になります。

「新生児に塗ってはいけない」というガイドラインはない

新生児にベビーローションを塗ってはいけない、というガイドラインはありません。低刺激処方で新生児から使えると明記された製品であれば、新生児期から少量ずつ慣らしていくことができます。心配なのは「塗るか塗らないか」よりも「何を塗るか」のほう。新生児の薄い肌に長く触れることになる成分の素性こそ、何歳からという問い以上に重要な論点です。

「生後3ヶ月から」という基準には医学的根拠がない

ベビーローションの開始時期について「生後3ヶ月から」と書かれた記事を見かけますが、日本皮膚科学会のアトピー性皮膚炎診療ガイドライン2024、日本小児皮膚科学会のQ&A資料、米国小児科学会(AAP)、米国皮膚科学会(AAD)の乳児スキンケア推奨など、主要ガイドラインを確認しても「生後◯ヶ月から」と最低月齢を定めたものは見当たりません。「3ヶ月から」は商用記事や育児コンテンツの慣習として広まった表現で、それを根拠に開始を遅らせる必要はない、というのが現時点での理解です。

月齢で変わる赤ちゃんの肌の特徴を知っておく

月齢で変わる肌のリズム — 0–1ヶ月/1–3ヶ月/3ヶ月〜

月齢で絶対的に区切ることはできないものの、肌の変化の大まかな傾向を知っておくと判断の助けになります。

新生児期(0〜1ヶ月):バリアは未熟だが皮脂は分泌されている

生まれて間もない赤ちゃんは、母体由来のホルモンの影響もあって皮脂分泌が比較的活発なことが知られています(Agache et al. 1980ほか皮膚科教科書)。お顔がやや脂っぽく見えたり、頭皮にうろこ状の脂(俗に「乳児脂漏」と呼ばれる現象)が見られたりするのが特徴。だからといって保湿は不要、とは言い切れません。皮脂はあるけれども角質層は薄く外からの刺激に弱い状態。この時期から少量、肌の様子を見ながら塗り始めるのは選択肢として十分にあり得ます。

乳児期前半(1〜3ヶ月):皮脂分泌が徐々に減り始める

生後1ヶ月を過ぎた頃から新生児期の皮脂分泌は少しずつ落ち着いてくる傾向があります。お顔の脂っぽさが減り、代わりに乾燥や粉ふきが目立ち始める赤ちゃんも。頬や顎周りに赤みやかさつき、いわゆる「乳児湿疹」(脂漏性皮膚炎・新生児ざ瘡・アトピー素因による湿疹などを含む総称)が現れることもあります。ベビーローションが日常の習慣として意識され始めるのはこの段階あたりからです。

生後3ヶ月以降:皮脂が落ち着き、乾燥が目立ちやすくなる

生後3ヶ月を過ぎる頃から、出生直後に比べて皮脂分泌は明らかに落ち着いてきます。それまで何ともなかった赤ちゃんが、ある日を境に乾燥でかさついたり、冬場に粉をふいたりし始めることも珍しくありません。乾燥のサインが見え始めたら、ベビーローションを毎日のスキンケアに組み込むのが自然な選択。「何歳から」に多くの記事が「生後3ヶ月から」と答えるのはこの皮脂分泌の変化が背景にあると考えられますが、前述の通り「3ヶ月まで待つべき」という医学的根拠はありません。

早めに始める選択肢を支える、近年の研究

早めから始める、という選択 — Research-backed skincare

「結局いつ始めるのがよいのか」には、近年の研究が補助線をくれます。早めに始めること自体は禁じられていないどころか、肯定的な研究結果も複数あります。

新生児期からの毎日の保湿に肯定的な研究がある

2014年、国立成育医療研究センター・理化学研究所のチームが、家族にアトピー素因のある新生児118人を対象に行った臨床試験では、生後1週以内から毎日ベビーローション(保湿剤)を塗ったグループで、アトピー性皮膚炎・湿疹の発症が約32%低かったと報告されています(Horimukai K et al., J Allergy Clin Immunol 2014)。同年、米英共同研究でも高リスク児で約半分に減ったという結果が報告されました(Simpson EL et al., 同誌 2014)。

ただし「全乳児に予防効果がある」と断定はできない

その後の大規模研究では別の結果も出ています。2020年に英国で実施されたBEEP試験と、ノルウェー・スウェーデンで実施されたPreventADALL試験ではいずれも、保湿剤による発症予防効果は確認されませんでした(Chalmers JR et al./Skjerven HO et al., いずれもLancet 2020)。Cochraneレビュー(Kelleher MM et al., 2022)でも「現時点では確たる結論を出せない」とまとめられています。

つまり新生児期からの保湿は禁じられていないどころか肯定的研究もある一方、「全乳児に予防のため毎日塗らせるべき」と断言する段階にはありません。それでも乾燥や湿疹がある赤ちゃんへの保湿は、日本皮膚科学会のアトピー性皮膚炎診療ガイドライン2024をはじめ主要ガイドラインで基本ケアとして支持されています。「3ヶ月から始めればいい」とのんびり構える必要はなく、肌の状態を見ながら新生児期からでも始められる、というのが現状もっとも無理のない捉え方です。

ベビーローションを始めるタイミングを「肌で」見極める

肌が出すサイン — 3つの目安

月齢の目安を踏まえたうえで、最終的な判断材料は「目の前の赤ちゃんの肌がどんな状態か」です。次の3つのサインが見えたら、ベビーローションを習慣として取り入れる準備が整ったタイミングと考えてよいでしょう。

お風呂上がりに肌がつっぱる、または粉をふくサイン

沐浴後に何も塗らずに10分ほど経ったとき、腕や太ももの内側を指で触れてみます。すべすべなら水分はまだ保たれていますが、わずかにかさついた感触や白く粉をふいた見た目があれば、肌が水分を逃がしているサインです。このタイミングから毎日塗る習慣を始めると、つっぱる前に水分を補う流れができます。

沐浴後に頬や腕にぽつぽつと赤みが出るサイン

赤ちゃんの肌はお湯や石鹸の影響を受けやすく、入浴後にぽつぽつとした赤みが出ることがあります。これは皮膚バリアが一時的に弱っているサイン。ベビーローションを薄く伸ばすことで外からの刺激から肌を守る一助になります。赤みが慢性的に続く場合は小児科・皮膚科への相談が前提ですが、ごく軽い変化なら保湿を始める合図と捉えても自然です。

季節や環境の変化(冬場・エアコン)に左右されているとき

夏場は何ともないのに秋冬で急に頬がカサつき始めた、エアコンの効いた部屋で過ごす時間が長くなった。そんな環境変化に肌が反応しているときも、ベビーローションを始めるよいタイミングです。湿度が下がると大人でも肌の水分が逃げやすくなりますが、赤ちゃんはその影響をより強く受けます。

新生児期からベビーローションを始めるときに確認すべき3つのこと

選ぶときの3つの確認 — 処方/水/認証

「何歳から」よりも先に確認しておきたいのが「何を選ぶか」です。生まれて間もない肌に毎日触れる以上、選び方が答えの大半を占めます。

全年齢で使える低刺激の処方であるか

最初の確認ポイントは対象年齢の表記です。「0歳から使える」「全年齢対応」と明記された処方であれば、新生児期からでも使い始めやすい設計と判断できます。香料・着色料の不使用、低刺激処方も基本です。

製品の大部分を占める「水」や成分の素性が明確か

ベビーローションを含む化粧水・ローション類は、成分の大部分が水分で、残りが有効成分です。つまり赤ちゃんの肌に長く触れているのは有効成分ではなくその水分のほう。水道水・精製水・純水と精製の段階に幅があり、品質の差は意外と大きいもの。少量の有効成分の名前だけでなく、土台となる水がどう作られているかまで開示しているブランドかが判断材料になります。

第三者機関の安全性認証があるか

低刺激処方をうたうベビーローションは多いものの、その根拠が自社内テストだけか外部第三者機関の検証を受けているかで信頼性は大きく変わります。ダーマテスト、マムガイドのクリーンベビーマークなど独立機関の評価を取得していれば、新生児期から使う安心の裏付けになります。

「いつから」と「いつまで」をセットで考える

「何歳から」を考えるとき、その対の問いとして「いつまで使うか」も自然に浮かびます。ベビーローションは「ある月齢からある月齢まで」使う道具ではなく、「赤ちゃんの肌が必要としているあいだ、ずっと寄り添うもの」と捉えるほうが実態に合っています。卒業のタイミングについては別記事「ベビーローションはいつまで使う?卒業の3つのサイン|「年齢×肌」で見極める使用期間」で整理しているので合わせてご参考に。

CHA&MOM フィトセリン モイスチャーローションは新生児から使える

CHA&MOM フィトセリン モイスチャーローション

新生児期からの保湿を見据えてベビーローションを選びたいとき、選択肢の一つにCHA&MOMのフィトセリン モイスチャーローションがあります。

CHA&MOMは韓国・CHA病院BIO研究部門が開発したスキンケアブランド。CHA病院は60年以上、40万人以上の母子を診てきた医療グループで、研究部門が直接処方を設計している点で一般的な「医師監修」とは設計思想が異なります。フィトセリン モイスチャーローションは0歳から全年齢で使える設計で、家族で共有できる処方です。

中核成分フィトセリン®は植物由来の保湿成分。前述の通り成分の大部分を占める水には6段階精製プロセスを経た高純度水を使用し、水の素性まで開示されています。ダーマテストExcellent等級、マムガイド クリーンベビーマークA等級など、第三者機関の認証も取得しています。

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まとめ:「何歳から」は月齢ではなく、肌の声で答える

主要ガイドラインで月齢の最低基準を設けたものはなく、「生後3ヶ月から」という表現に医学的根拠は確認できません。むしろ近年の研究では、新生児期からの保湿そのものは禁じられておらず、家族にアトピー素因がある赤ちゃんでは早期保湿の肯定的な臨床結果も報告されています。

大切なのは「いつ始めるか」よりも、目の前の赤ちゃんの肌が何を必要としているかを観察し続けること。「3ヶ月待つ」必要はなく、「肌で見極めて、必要なら早めに始める」が、現時点の科学に最も近い答えです。

参考にしたソース
Nikolovski J et al. J Invest Dermatol. 2008;128(7):1728-1736. / Stamatas GN et al. Int J Cosmet Sci. 2011;33(1):17-24. / Agache PG et al. Arch Dermatol. 1980. / Horimukai K et al. J Allergy Clin Immunol. 2014;134(4):824-830. / Simpson EL et al. J Allergy Clin Immunol. 2014;134(4):818-823. / Chalmers JR et al. (BEEP). Lancet. 2020;395(10228):962-972. / Skjerven HO et al. (PreventADALL). Lancet. 2020;395(10228):951-961. / Kelleher MM et al. Cochrane Database Syst Rev. 2022. / 日本皮膚科学会・日本アレルギー学会「アトピー性皮膚炎診療ガイドライン2024」 / 日本小児皮膚科学会 一般向けQ&A / 米国小児科学会(AAP)新生児ケア / 米国皮膚科学会(AAD)乳児スキンケア推奨

この記事の監修

CHA病院グループ

CHA病院グループ

CHA病院グループは、韓国発の医療・バイオ複合体。CHA大学附属の病院網を中心に、産婦人科・生殖医療に強みを持ち、妊活から妊娠・出産、産後の母乳・メンタルケアまで一貫支援します。研究・教育機関と連携しつつ、旗艦のCHA Bundang Medical Centerなど国内に病院網を持ち、米国ではロサンゼルスのCHA Hollywood Presbyterian Medical Centerを運営。国際的不妊治療ネットワークも展開しています。

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